洗面所
洗面所のレイアウトを変更する
狭く、収納が不足したユーティリティの改善
限られた空間であっても、工夫次第で広く使い勝手の良いユーテリティに改善することができます。 たとえば、下のユーテイリティは0.75坪。洗濯機と洗面台スペースをラック式収納ケースが圧迫しています。 脱衣所を広げるスペースはなく、ユニット式の小さな洗面台の収納はボウル下の小さな扉だけで収納と広さに困っている事例です。
この小さなスペースを改造して、脱衣スペースを広げてみます。
Before
Before
After
After
ラック式収納ケースを処分し吊戸棚を設置、洗面化粧台の幅を広げることで、収納力のある洗面化粧台を導入できます。また、吊戸棚を設置することで、タオルや日用品のストックなどの収納を確保できます。 このように、床面積を変えない簡単なリフォームでも、充分な広さ・収納力を得ることができます。
賢く洗面台を選ぶ
まずは、洗濯機の幅、ドア、窓の位置を考えて洗面台のサイズを確定しましょう。 その後、予算と機能を照らし合わせ洗面化粧台を選びます。 最近の洗面台にはさまざまな特色があります。下記に特徴的な機能や目的で選ぶ洗面台をピックアップしました。選択にお役立て下さい。
洗面ボウルの素材にこだわる
洗面台のボウルおよびカウンターの素材は、陶器・樹脂・アクリル由来の人工大理石・ポリエステル系の人造大理石とさまざまな種類と質感があります。
クリナップのティアリスやアクアサルーンは、アクリストンというアクリル系素材の人造大理石を使用しています。アクリル樹脂と超微粒子シリカの結合によって生まれた水晶のような透明感と深みのある新素材。変色しにくく、キズがつきにくいのが特徴です。
TOTO洗面台オクターブは、TOTO独自素材でガラスのような透明感のあるクリスタルカウンターを使用しています。エポキシ樹脂製で、見た目の美しさだけでなく、衝撃に強く割れにくい素材です。
Panasonicのウツクシーズは新素材「有機ガラス系新素材」を使用。陶器性ですが、汚れが取りやく従来の陶器よりも衝撃に強く割れにくいのが特徴。洗面化粧台を美しく保つための工夫と使用する際の使いやすさが重視されています。
そのほか樹脂製、通常の陶器性などがありますが、メリットデメリットがそれぞれあります。
樹脂ボウルのメリット
- 【1】陶器のカウンターのような接続部(継ぎ目)がないのでお掃除の負担が少ない
- 【2】物を落とした時に割れにくい
- 【3】傷がついても補修可能なタイプがある(メーカー・商品により、ないものもあります)
樹脂ボウルのデメリット
- 【1】陶器に比べ汚れが残りやすい
- 【2】表面がやわらかい分傷がつきやすい
- 【3】髪染めの薬品に弱い
メンテナンスや取扱い上の注意点に違いがありますので、商品の選択の際には素材にも注目して選びましょう。
ハイバック水栓で掃除ラクラク
水栓金具の根元には、水垢がたまりやすく、汚れも頑固で取れにくいもの。そこで、水栓を壁面につけ汚れにくくしたのがハイバック水栓です。写真はLIXILのピアラds。このほかにもサンウェーブのサンレソナ、TOTOのオクターブ、Panasonicのウツクシーズなどさまざまなメーカーからこのタイプのシリーズが出ています。
節水を考えた水栓で家計にも環境にもやさしく
歯を磨きながら、顔を洗いながらついつい水を出しっぱなしにしてしまう…そんな悩みも節水タイプの洗面化粧台を選べば安心です。Panasonicのウツクシーズは自動水栓で節水します。手を出すと水が出る、離すと止まる。小さなお子様でも気を使うことなくいつも節水できます。手動と自動の切り替えもできるので、用途により使い分けもできます。LIXILのエルシィは水跳ねの少ない微細シャワー吐水で節水します。水汲み時には整流への切り替えもできます。
限られた条件やスペースでも使える機能的な洗面化粧台
「窓があるから…」「狭いから…」と、機能的な洗面化粧台の設置を諦めていませんか? 今は奥行きの薄いタイプや正面に窓があってもおしゃれに設置できる洗面化粧台が揃っています。設置場所の条件に合わせ、上手に“快適”を取り入れてみませんか?
TOTOのリモデアは収納が充実したスリム洗面化粧台です。奥行きは490mmでボウルの容量も3サイズから選ぶことができ、ハイバック水栓などの機能性も充実しています。
また、TOTOのリモデアは窓に向かって洗面化粧台を設置することができます。壁の収納 キャビネット扉裏の鏡は、開くと正面に見える位置となり、明るいユーティリティが実現します。
LIXILのエルシィも窓のあるユーティリティに対応します。本体には小物が置ける棚ユニットを取り付け、横付けの鏡扉キャビネットを使用します。もちろん鏡は扉を開けると正面を向きます。