窓・サッシにこだわって愛着のある家に
窓はお部屋に光や外気を取り入れ、人の心に開放感を与える大切な存在。 どんな窓にどんな機能があり、どんな進化がなされてきたのか。これらの情報に触れたなら、きっとあなたに理想が生まれ、満足のリフォームにまた一歩近づくでしょう。
性能で選ぶ窓
寒暖差のある内陸部や山間部で窓のリフォームをお考えなら、やはり断熱性能に注目するべきでしょう。暖房費の削減、結露対策、メンテナンスの手軽さ等から樹脂サッシと複層ガラスで構成された窓をおすすめします。
三協立山アルミ
三協立山アルミのアルペンNPは、熱伝導率が低い樹脂製の枠と空気層の複層樹脂サッシで優れた断熱性・防露性能が特徴です。
- 1.アルペンNPは高断熱〔Low-E〕複層ガラスで冬は温かく夏は熱を溜め込みません。
- 2.室内側のガラスに熱を反射するコーディングをほどこし室内の熱を外へ放射させません。
- 3.ダブルタイト構造とかまちが枠を覆う形状で安定した気密性を維持。
LIXIL
LIXILのマイスターIIは、二重パッキン構造で枠と障子の密着を高め、雨水の浸入を防止します
- 1.風速44m/sの強風を受けても破損・変形せず、また遮音性能にも優れています。
- 2.2枚のガラスに空気をはさみこむ複層構造。外の熱は伝わりにくく、室内の暖気を逃さない。
- 3.コーナー部に溶着仕上げ材と気密材の二重構造を施し、隙間からの熱損失を防ぎます。
YKK AP
YKK APのプラマードIIIは、枠・障子に断熱・耐候性に優れた硬質塩ビ樹脂を採用しています。
- 1.プラマードIIIは優れた断熱性で省エネ効果を発揮。冷暖房コストを節約できます。
- 2.プラマードIIIの接合は溶着仕上げ。結露が起きにくく防音効果にも優れています。
- 3.二重エアタイト構造で気密・水密性能も向上。特殊コーディングで障子の開閉がスムーズ。
形状で選ぶ我が家に合う窓
窓の形状、開き方は多種多様なものがメーカーによって提供されています。 ここでは、一般的に出てくる窓をはじめ、おすすめの窓をご紹介していきます。 ※一部メーカーのみ取り扱っている商品もございます。ご了承ください。
- 1.【引違い窓】ごく一般的な窓。左右それぞれ反対側に開閉する。
- 2.【すべり出し窓】上部の横軸が下方へスイングしながら 開く窓。横すべり出し窓。
- 3.【縦すべり出し窓】縦軸が中央側にスイングしながら開く窓。外側のガラス清掃。
- 1.【両袖引違い窓】中央のガラスが固定され、両端の窓がそれぞれスライドする。
- 2.【片上げ下げ窓】下の窓のみ上下に動かして開閉する上下窓。
- 3.【片開き窓】縦軸が固定され外開きドアと同様の開き方をする窓。
- 1.【FIX窓】開かない窓で、はめ殺し窓ともいう。形状も三角、丸、アーチなどいろいろ。
- 2.【出窓】奥行きがあるため眺望がよく、外観も美しい。
- 3.【突き出し窓】突き出した隙間から換気ができる押すタイプの窓。
- 1.【三角出窓】室内からの眺望がよく、外観もおしゃれな窓。開くタイプとFIXタイプがある。
- 2.【外倒し窓】ガラス戸の上部が外側に開く換気に向いた窓。
- 3.【内倒し窓】ガラス戸上部が室内側に開く、隣り合う建物との間隔が狭い場所に向く換気窓。
- 1.【コーナー窓】採光性に優れた窓。FIX部分と外開き部分の組み合わせが多い。
- 2.【両外開き窓】両側の窓が観音開きのように外側に開く。
- 3.【アクセント窓】ひし形、三角、半円、円などさまざまな色形のFIX窓。
色で選ぶ我が家に合う窓
サッシの色は商品によりバリエーションが異なります。 橋本工務店がおすすめする樹脂サッシのカラーでは次のようなものがあります。(※商品により取り扱っていないカラーもございます)
YKKAPプラマードIIIのカラー
三協立山アルミ アルペンPLのカラー
外側
内側
※カラーにより外と内の組み合わせが決まっています。詳しくはお尋ねください。
LIXIL マイスター シンプルアートEXのカラー
外側
内側
※カラーにより外と内の組み合わせが決まっています。詳しくはお尋ねください。
樹脂サッシのメンテナンス
樹脂はアルミニウムなど他の材質と比べると傷つきやすい性質があります。レール部分にたまった砂やゴミをそのままにして使い続けると傷の原因となりますのでなるべくこまめにお掃除してください。
メンテナンスに使えるもの
傷をさけるため、布やスポンジのようなやわらかいものを使い、金属ブラシや金ベラは使用しないようにしてください。
使ってはいけないもの
- 1)表面についた砂やほこりを丁寧に取り除いてください。(隅は古歯ブラシで掃き出すと便利です)。
- 2)水でぬらしたぞうきんで汚れを拭き取ります。汚れが酷い時は中性の洗剤やアルカリ性の洗剤(台所洗剤等)を薄めた液を使い、必ず水拭きします。
- 3)最後に硬く絞った雑巾で全体を拭きます。
- ※洗剤でも落ちない汚れは自動車用のワックスを使うと取れることがあります。
結露について
結露が気になったら「仕方がない」と諦めず原因をできるだけ取り除いてみませんか。清潔な住空間は健康生活に直結します。
ガラス結露の発生理由
- 1)室内で発生した水蒸気が溜まる(炊事、洗濯、浴室の使用、人などあらゆるものが水蒸気を発します)
- 2)冷たい外気が窓の表面温度を下げる
- 3)水蒸気を含んだ室内の空気が窓に触れる
- 4)結露が発生する
結露による悪影響
- 1)家具の裏やカーテン、クローゼットの中などを濡らし、放置するとカビが付き使えなくなります。
- 2)結露により発生したカビはアレルギー性疾患(喘息や鼻炎)、気管支真菌症、過敏性肺臓炎などの疾病を引き起こす、中毒症状を起こすなど人体へ悪影響を及ぼす危険があります。
結露を抑えるには
- 1)断熱サッシにする・・・この頁でご案内している複層ガラスと樹脂サッシの窓は比較的結露しにくい窓です。 ※水蒸気を極端に多く含んだ住環境では結露します
- 2)建物の断熱化・・・壁の断熱性能を点検し、必要に応じて修繕することで壁の冷却を押さえ結露が改善されます。
- 3)日常の換気・・・住まいは生き物のようです。管理しなければどんどん痛み汚れますし、手を加えたならその分住みやすさが維持されます。毎日窓を開け空気を入れ替えることはもちろん大切ですが、さらに機密性が高く結露しやすい住宅では、トイレや浴室の換気扇を常時つけっぱなしにすることで、結露や空気のよどみは大きく改善します。
- 4)水蒸気の発生を抑える・・・炊事の際換気扇を付け忘れる、植物に水分を与えすぎるといったちょっとしたことも気にしてみましょう。